管理会社変更(リプレース)について・・・

私のところに相談に来る管理組合役員さんで管理会社を変更したいとの思いで来られる方が最近多いのです。

担当者に依頼したことが全然履行されないとか経験の浅い、社歴の短い担当者で全く頼りにならない、挙句の果てには理事会や総会にも出席しない管理会社もあるそうで・・・

毎月管理委託料を管理会社に払っているので、しっかり仕事をしてほしいとの思いは当然でしょう。それに応えない(ように見える)管理会社がどれだけ多いことか・・・

しかしながら管理会社を擁護するつもりはありませんが、管理会社を変えたからといって必ずしも劇的に変わってうまくいくとは限らないのです。大手だから大丈夫・・・いえいえこの業界はそれが当てはまりません。
この業界に長年携わってきて思うのは、“管理会社でなく担当者次第でいかようにも事が上手く進められる”ということです。

規模の小さい管理会社は担当者でないと現場のことがまるっきりわからない、全て担当者任せにしているところが多いです。(大手は上司が担当者のカバーをするような体制をとっているところもあります。)

熱意を持った担当者に当たると何事もうまく進むのですが、後ろ向きの担当者に当たると上記のような結果となってしまいます。

ですからいきなり管理会社を変えるのではなく、まずは今の担当者への不満を管理会社(上司や社長)に投げかけてみてもっと経験の豊富な担当者に変更してもらうように仕向けていくのが宜しいのではとアドバイスしています。(どこの管理会社にもいわゆるエース級の担当者がいます。)
それでも管理会社側がなかなか対処しようとしないのなら、次に管理会社変更を検討するということになります。

一番大事なのは“管理組合が主体性を持って動くこと”なのです。
とは言っても皆さん自分の仕事がありますのでなかなか時間が取れないでしょうから、我々マンション管理士に頼んで“管理会社をうまく使う”方向へ導いていくのです。