感動しました。。

「がんばれば幸せになれるよ」   山崎敏子 著
去年の24時間テレビでドラマ化されたもので久しぶりに本を読んで感動を覚えました。

主人公の直也くんは4度の小児がん再発で9歳で亡くなるのですが、お父さんやお母さんにあきらめの気持ちがよぎるなか一人強い気持ちを持ち続けガンに立ち向かっていきます。

「絶対に生き抜くんだ!」
ガン細胞を手術で取っても取ってもまた再発してくるなか、きつい抗がん剤治療にも弱音ひとつも吐かず立ち向かっていくのです。

しまいには親の疲れている顔を見ては「休んだ方が良いよ」と声をかけ、家にいる弟のことを思い母に「僕は大丈夫だから弟の面倒を見てあげて」ときっぱり言います。
苦しくてどうしようもない状態でありながら周りの人のことを気遣う直也くん。

母が「どうしてそんなにがんばれるの?」と聞くと「強い気持ちがあるから」「ナオは力は弱いけど心は強い。体が強くても心が弱いのはダメだ。ナオ、体はこんなだけど病気には勝っているからね」と言い切ります。

なんという生命力…
よく“病は気から”と言いますが、局面に立たされた時に心がどちらを向いているかでその人の運命が決まってしまうのだなと思いました。

以前ここでガンを患った理事長さんの話を書きましたが全く直也くんと同じ心の状態なんだろうなぁ、自分もこんな強い気持ちを持てる人間になりたいとつくづく思ったのと同時に明日からまた何事にも全力で手を抜かずに前進しようと心に誓いました。